データを記録するためのディスクの直径が1インチ(2.54cm)のハードディスク。
3.5インチハードディスクがデスクトップパソコン、2.5インチ、1.8インチハードディスクはノートパソコンやPDAで主に使われるのに対し、さらに筐体の小型化が可能な1インチハードディスクはデジタルカメラなどの記録媒体として単体販売されたり、携帯オーディオプレーヤーなどの内蔵部品して使用されている。
日立グローバルストレージテクノロジー(HGST)が「マイクロドライブ」(Microdrive)の製品名で1インチハードディスクを製造販売しているが、普及率の高さから1インチハードディスクの通称のように用いられることも多い。
1インチハードディスクの筐体寸法は長さ4cm×幅3cm×厚さ5mmで、TypeⅡのコンパクトフラッシュカード(CFカード)と同じ大きさの筐体およびインターフェースを採用している。記憶容量は数GBの製品が多い。
同容量のCFカードに比べて低価格化が可能であるが、モーターによるディスク駆動、というハードディスクの特性上、加重や衝撃に弱い(ただし、軽量のため3.5/2.5インチ型よりは衝撃に強い)。また発熱や消費電力が大きいという欠点もある。