パソコンの電力制御に関する規格の一つ。OSがBIOSと連携してコンピュータ内部の各パーツの電力を管理するための統一された方式を定めている。1996年12月にIntel社、Microsoft社、東芝が共同で最初の規格を策定した。
従来、電力管理にはAPMという方式が用いられていたが、これはOSとBIOSの間のやり取りを定めたもので、OS側からは大雑把な管理しかできなかった。ACPIを用いることで、OSが中心となって各機器の電力制御機能を細かく設定・管理できるようになった。
ACPIを利用するにはOS、BIOS、管理したい機器のすべてが対応している必要がある。Microsoft社では、Windows 98以降の同社のOSをすべて標準でACPI対応にしている。
Intel社が1996年に提唱したサウンド機能を実現するためのLSIの規格で、対応LSIは主にパソコンのマザーボードにサウンド機能を内蔵するのに使われる。入出力チャンネル数やA/Dコンバート時のサンプリング周波数などの仕様を定めている。
また、D/Aコンバータなどの追加を認め、モデムと兼用できるような設計になっている。
一回の処理で64ビットのデータを扱うことができるマイクロプロセッサのこと。32ビットマイクロプロセッサよりも処理能力が高く、扱えるメモリ容量も多い。1990年代中盤に登場し、企業の高性能なコンピュータなどで使用されるプロセッサである。
Digital Equipment社(DEC。1998年にCompaq Computer社が吸収)のAlphaシリーズや、Sun Microsystems社のUltra SPARC、MIPS Technology社のRシリーズ、Intel社とHewlett Packard社が共同開発したItaniumなどがこれにあたる。
3次元グラフィックス処理をCPUにかわって行い、動作速度を向上させるビデオチップ、あるいはこのようなビデオチップを搭載したビデオカードのこと。
Voodoo/Voodoo2など一部の特殊なカードを除くすべての3Dグラフィックスアクセラレータは2Dのアクセラレーション機能も持っている。また、現在販売されているビデオカード(およびチップセット内蔵のアクセラレータ)はすべて3Dのアクセラレーション機能を持っているため、現在は「3D」を明記する必要はほぼなくなっている。
3DグラフィックスアクセラレータはDirectX Graphics(Direct3D)やOpenGLといったAPIに対応することによってアクセラレーション機能を利用できるようになっており、アプリケーションがこれらのAPIを使用して3D描画を行ったときに、3D部分の演算をグラフィックスアクセラレータが行なうことになる。
3Dグラフィックスアクセラレータの機能は、特にDirectXの機能拡張とともに拡大する傾向にあり、DirectXで新しくサポートされた機能を使用するアプリケーションでは、3Dグラフィックスアクセラレータの世代間性能差が極端に顕在化するようになってきている。
データを記録するためのディスクの直径が3.5インチ(約8.9cm)のハードディスク。1台の装置に3.5インチのディスク(プラッタ)が数枚収められた構造になっており、筐体全体では縦15cm×横10cm×厚さ2cm程度の大きさとなる。3.5インチハードディスクはもっとも一般的なハードディスクの大きさで、デスクトップパソコンやサーバなどに幅広く使われている。ノートパソコンなどでは、3.5インチハードディスクより薄型軽量な2.5インチや1.8インチ、1インチのハードディスクが使われることが多い。