Intel社が2008年3月に発表した、携帯情報機器やネット専用端末向けの小型・低価格マイクロプロセッサのシリーズ名。
同社最小のプロセッサとして発表され、Webサイトの閲覧やメールの送受信といったインターネット利用を主な目的とした超小型ノートパソコン(ネットブック)や、ネット利用専用の低価格デスクトップパソコン(ネットトップ)向けに設計されている。
小型化と低消費電力を実現するために、新たに設計されたアーキテクチャに基づいて作られているが、同社のIntel Core 2シリーズの命令セットとの互換性を維持しているため、ソフトウェアは基本的にそのまま利用できる。
初期の製品系列には、ネットブック用の「N270」、ネットトップ用のシングルコアプロセッサー「230」、ネットトップ用のデュアルコアプロセッサー「330」などがある。
初期のAtomプロセッサのチップパッケージは22×22mmであり、それまでのノートパソコン向けCPUが35×35mm程度であるのに対し、60%程度の大きさとなっている。また、Atomの熱設計電力(TDP)は0.6~2.5W程度であり、Intel Core 2 DuoのTDPが最大35Wであるのに対し、格段に低くなっている。