一面で2層の記録層を確保した書き込み型DVD。2003年の年末にかけて、DVD-R/+R両陣営が相次いで2層記録技術を発表した。
読み出し専用のDVD-ROMには片面1層(4.7GB)のほかに、片面2層(8.5GB)、両面各1層記録(9.4GB)などの方式が存在し、映画などを納めたDVDには2層記録のものが多い。これに対し、プレス加工でデータを記録するROM規格に対し、レーザーで記録を行なう追記型は2層を区別して確実に書き込むことが難しかったため、従来の追記型DVD(DVD-R/DVD+R)は片面1層(4.7GB)あるいは両面各1層(9.4GB)にしか対応していなかった。
追記型の2層記録技術では、最大容量は片面2層のDVD-ROMと同じ8.5GBに達し、従来は容量的に無理だった片面2層DVD-Videoのコピーなども行なえるようになる。DVDプレーヤーとの互換性も高い。対応したドライブとメディアは2004年中に実用化される見通し。